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  • 執筆者の写真遠山芳博

006「路面店舗賃料は時価?」、大間のマグロと銀座一等地の路面店舗賃料相場の共通点!

更新日:2020年5月20日


<大間観光情報サイトからの抜粋>


築地市場での高値の起点になったのは、


2001年の一匹2020万円

2013年には一匹1億5540万円

2019年には3億3360万円


大間まぐろが、

まさに黒いダイヤと呼ばれる所以です。



皆さんも年始のニュースで聞いたことがある、ご祝儀相場の例です。

このご祝儀相場は例外としても、

常に「大間まぐろ」はそのブランド力に魅力ありですね。

そんなご祝儀相場に関して、TVの一場面で

「通常の相場では考えられない値段ですね!」

というようなコメントをされたのが、

仲買人と呼ばれるお仕事の方でした。

その存在には、

私の仕事とする路面店舗仲介業者と近い点があると感じております。


仲買人が毎日の様にマグロの取引をしているのと同じように、

我々も毎日(そんなに成約は出来ませんが・・)のように取引を繰り返しております。


すると当然、「通常の路面店舗賃料の相場」というものが、

おぼろげながら、

でもだんだんしっかりと見えてきちゃうものなのです。

そんな毎日の中、

以下の様な質問を、週に一度は聞かれています。

「今、銀座の相場はどうですか?」

「そうですね、だいたい15~25万以上ですかねぇ!」

「やっぱりそうですよね。表参道はどうですか?・・・・・(続く)」

前述の「そうですね、だいたい15~25万以上ですかねぇ!」

を少しお節介に分解してご説明させて頂きます。

中央通り、晴海通り等の一番人気のある通り

1Fに限定した相場観の話が多い

15万円→1坪当たりの月額賃料単価(10坪で月額150万円、100坪で月額1500万円)

全て税抜きの相場観です。

15~25万

→店舗賃料は場所や建物の形状等複数の要素で異なり、

そのレンジはオフィスや倉庫より広く、10万もの開きも散見されます。


25万以上ですかねぇ!

→この以上というのは仲介会社の逃げとしてのレンジ感かというと、

そうとも言えますし、

そうではないとも言えます。

タイトルに「時価」と書いたのは、この辺の事情と関係してきます。

仮の例としてですが、

2019年の銀座中央通り5丁目1Fで30坪の募集があったとし、

他の中央通りに募集が無かったと仮定します。

間口は広く、

至近はブランドばかり、

借りたいテナントは多く、

場所も銀座5丁目です。

さて、どうなるかは皆さんも予想の通り。


25万/坪!、27万/坪!、30万/坪、・・・??、


借りたいテナント=需要>>>>>供給=銀座5丁目1F30坪

仮とは言いつつも、

1物件の募集に対して本当にあり得る事例なのです。

まるで豊洲市場に入荷した、

大間のマグロ200kgと大型、

丸々太った外見、

尾びれ側よりみる良質そうな赤身・・・・・


大しけでこれ以外マグロが無かったとすると・・・・

専門では無いのですが、値段は相当高いと思われます。

時価


どの業界でもあり得るお話が、路面店舗相場でも例外なくあてはまり、

需要と供給のバランス次第では、相場は変わり続けます。





その時価を知るのには、

今競りに立っている仲買人、

今店舗仲介の現場に立っている仲介担当、に聞くのがお勧めです。


こういった相場観は今後、

AI等に取って代わられるかもしれませんが、

マグロの味は一つとして同じでは無い様に、

店舗物件の価値もそれぞれ異なります。


そこにはまだ、

「経験」という一言では伝え難い何かがあるはずです。

そういう我々は、

その経験やノウハウを、一言では言えない何かを、

後進に、

データーに、

その他何かに伝え残す努力をすべきでしょう。


「金を残すのは下、組織を残すのは中、人を残すのは上」




人生の大先輩が残した言葉のようですが、

50歳も過ぎると、

また沁みてくるなと感じております。

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