<お伝えしたい事> (不動産仲介会社的な視点から)
路面店舗もSC内も、テナントは「群れる習性」があります。
テナントが群れるメリットは、
より多くの集客につなげ、より多くの売上を確保し、
健全な利益を得る事で、次の商品提案に繋げる好循環を作る為です。
その群れる経緯が少々異なります。
「路面店舗は自然発生的に群れる」
「SCは人為的に群れを演出する」、という事です。
「ダーウィンが来た(NHK)」という番組を録画予約しています。
たまに眺めていると、
「人間社会と同じだなぁ、路面店舗でも同じような場面があった気がする!」等・・・、
と思う事もしばしば。
考えてみると、
人間も動物ですし、習性など類似点があって当然と思い至りました。
ここでは、以下に分けて併記してみたいと思います。
① 「ダーウィンが来た」の場合
②「路面店舗」の場合
<群れとしての立地、エリア、ストリート>
① 「ダーウィンが来た」の場合
シカやシマウマ等、
特に草食動物は見通しの良い草原等にて「群れ」で行動
② 「路面店舗」の場合
銀座中央通りはブランド系、
表参道の一本裏にはセレクト系、
裏原宿はストリート系、
渋谷センター街はフード系、
新宿に家電系・・・等々
店舗集積=「群れ」がある
<群れるメリット>
① 「ダーウィンが来た」の場合
肉食系動物への警戒という安全性
ゾウなどはリーダのえさ場誘導による食料確保
オオカミ等はチームで連携し捕食する
② 「路面店舗」の場合
競合でもあるテナント同士の集客相乗効果による売上確保
(例:銀座でブランドショッピング、裏原宿でのスニーカー比較購買)
商店会のニュース発信による誘客
<群れるデメリット>
① 「ダーウィンが来た」の場合
エサの独占は出来ず常に新しい食料を求め移動、
群れ内の序列や争いあり、
群れから外れると弱く捕食されやすくなる
② 「路面店舗」の場合
売上の独占は難、
競争や規則&制約等UP、
外れた立地での集客力弱く単独成立し難い
「群れる」とは、
少々嫌な印象を持たれる言葉ですが、
現実的にはどのコミュニティにも存在しています。
家族もある意味「群れ」、学校も、会社も、様々な団体も・・・・・
この「群れ」に気づき、
自分なりに上手に付き合う事が必要と思うのは私だけでしょうか?
「うちは商品力があるから、商業の中心から離れた家賃の安い立地に出店したい」、
「競合の少ない立地に出店した方が売上を独占できる気がする」、
等々の事例は多く聞こえてきます。
がしかし、そのまま出店する方は少なく、
出店できても10年以上営業継続できる方もレアケースと言えます。
<お伝えしたい事>
路面店舗もSC内も、テナントは群れる習性があります。
当初記した内容ですが、如何でしょうか?
「路面店舗は群れてるのか?」
そんな視点で街歩きしてみると、新しい発見があるかもしれずお勧めです。
いつも近くに店舗を構える、相性が良いA店舗とB店舗があったり、
いつも街はずれやSC内の奥の方にお店を構えるC店舗とD店舗があったり、
街の入り口やSCの入り口近くにだけお店を構え、競争しているE店舗とF店舗があったり・・・
一言に「群れる」といっても、
様々な「群れ方がある」という事に気づくはずです。
この後、「街の群れ」に関してもお伝えしていきますので、
お付き合い頂けると幸いです。
皆さんも、何かに「群れ」ていたりしませんか?
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